バンクーバー生活情報とあれこれ

バンクーバー在住歴25年のHanaの個人的見解

”そこに愛はあるんか?”~店員編

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娘とたまに一緒にショッピングに行く。格別仲の良い親子ではなく、どちらかと言えばアリとキリギリス、猫とネズミ。基本合わない。しかし、老後生活に突入し暇もてあまし、毎日数少ない友達に電話しまくるのもなんだし、同じ暇もてあましている娘とショッピングという成り行きなわけだ。

 

 

ところで、昔は銀座、渋谷、新宿の掛持ちショッピングは当たり前、朝から晩まで疲れ知らずで歩きまくっていたこの私がだ、最近、ショッピングが結構しんどい。だから娘とモールに行くと、煌びやかな服やバックの代わりに、モールに置いてあるベンチとトイレを目視確認している自分がいる。残念!、足と膣の衰えか~?

 

 

とりあえず、ベンチ至近距離確認後、一旦は娘の後をついてアバクロに入店。最近オープンしたアバクロに娘と来るのは2回目。残念ながら、恥や外聞皆無のシニアに突入した母は、“買えないもの見たって時間の無駄”(ほんまやで)とばかりにセールコーナーにまっしぐら。一方、優雅に新作コーナーをぶらぶらしている娘に、店員の男の子が、”この前も来たよね。あなたのこと覚えているよ”と話しかけてきたのが聞こえた。そうそう、覚えてるとも。確かに私もあんたの事覚えている。

 

 

前回、やたら人懐っこくって、娘に”やあ、君のサングラスすごくかっこいいね(まじ吹き替えセリフ)”と話しかけてきたことをしっかり覚えている。なんで覚えているかと言えば、娘が頭に載せていたサングラスなんてどこにでも売っている安物。そのどこにでもある安物のサングラスをあえて褒めるしかなかったという残念なセールステックが丸見え。あかんで、それは。試着室から出てたお客さんの似合ってもいなワンピースむっちゃ褒める昭和の店員さんや。なんでん褒めりゃあいいてもんじゃない。

さらに言ってしまえば、今回、あんた絶対覚えてないでしょう。それ、昭和の典型ナンパテク。証拠に、彼は、”あの時のサングラスの子だよね”とは言わなかっもんね。2021年、カナダにて次々飛び出す使い古された昭和テック。大変興味深い。。。

 

 

人から褒められれば、誰だって嬉しい。ちょっとした一言で、その日一日心に涼しい風が吹く。だから、私も、素敵だな、似合っているなあって思ったことは、通りすがりの人にだってわざわざ引き留めてまで言ってしまう(まじ?)。だって、言われたら嬉しいじゃん。なんで嬉しい?そこに愛があるからや。そこに誠意があるからや、おかみさん。計算から生まれた言葉で人の心はつかめないのよ、坊や。

 

 

友達にこの話をした。彼は純粋にそのサングラスがいいと思い、彼は本当に娘のことを覚えていたのかもよと。 そうかもしれない。。。。。。