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バンクーバー在住歴25年のHanaの個人的見解

Whistlerに行ったらここは外せない-PurebreadとJoffre Lake Provincial Park

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スーツケースを、パタンと開けると、こぼれ出た洋服の中から、飲みかけのワインのボトルが顔を出した。

 

“ただいま“

 

帰って来ちゃいました。いつものソファーで、改めてコロナによって奪われていた旅行の素晴らしさの余韻に浸った。旅行といっても実は、たかが車で2時間位のドライブで行けるウィスラー。ウィスラーと言えば2010年冬季オリンピックが行われた場所で、冬はスキー、夏は避暑地として人気が高い。国内旅行の規制が解除された8月のウィスラーは、人類は完全にコロナを制したに違いないと錯覚してしまうほど、人でごった返しているばかりか、マスクをしている人さえ見かけない。

 

まぁせっかくの旅行なので、コロナの行方は一旦忘れて、まずは、Purebreadで、腹ごしらえだ。Purebreadは、元々ウィスラーの小さなローカルのベーカリーで、美味しいと噂が人を呼び、いつ何時行っても行列が出来る人気店となった。行列と言うと、とりあえず並んでしまう日本人。30分待ってやっと自分の番が来た。ちょっとドキドキする。だって、デザートのペーストリーから調理パンまで、少なくとも40種類はありそうな陳列から選ばなければならないんだもの。うれしい悲鳴。どれを見ても、どうしても味見してみたくなるようなものばかりで、何にしようと、財布の紐と相談しながらパニック状態に落いてしまう。

 

ゆで卵一個丸ごと入った“Bacon and Egg“は、7ドルもするけど、卵好きにとっては外せない。ベーコンの香りとその塩っけ、チーズがちょっと焦げていてカリッとするところなど最高。王道の“Chocolate Almond Croissant“も、甘すぎない上質のチョコレートとカリカリのクロワッサンのコンビネーションが絶品で、どこにでもありそうで、でも絶妙に何かが違う。これを無視することは不可能。陳腐な表現となるけれど、並んででも1度は食べてみる価値があるお店である事は確かなので、お見逃しなく。

 

  • Tip 1-Whistler Village にあるPurebreadで人気のパンをゲットする為には、お店は8時にオープンするので、少なくとも10時前に行べし。そうすれば、“残念、あれがない“とがっかりすることがないかも。

 

  • さらに、実は、本店がWhistler VillageからSquamishに向かって, 車で10分ほど行ったところにある。本店と言っても、小さなお店なのだけれども、少し離れていることもあり売り切れと言うことが滅多にない。もしウイスラーで買いたいものが買えなかった時は、帰りがけにここによって購入することも可能である事を覚えておこう。

 
Purebread Whistler店 
4338 Main St #122
Purebread本店
(1040 Millar Creek Rd, Whistler, BC V0N 1B1)

 

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さて、この旅行のメインイベントは、WhistlerからPembertonに向かって、車で約1時間のところに位置する Joffre Lake Provincial Park。Lower, Middle, Upperと3つのエメラルドグリーンの湖を見ることが出来るこのハイキングコースは、人気が高い。

 

この国立公園は、6月から10月まで開いていて、現在コロナで1日の人数制限がされている為、One Day Passを入手しなければならない。One Day Passは無料なので、下記のサイトから必ず入手しよう。

https://bcparks.ca/reserve/day-use/

 

  • Tip 2-予約はその当日と翌日のみで、朝7時から登録することができる。土日はすぐに売り切れとなってしまうので、例えば、土曜日行く予定であれば金曜日の朝7時にサイトで入手する事をお勧めします。

 

旅行ガイドブックにハイキングコースとして、難易度“中“として載っているこのJoffre Lakeだけれど、決してなめてはいけない。特にMiddle Lakeに着く前の30分はかなりの傾斜で、3段ほどの階段が1m間隔で続き、ハイキングに慣れていない人にとってはかなりの頑張りどころ。そこをなんとか乗り越えると、とっておきのご褒美が待っているので、無理をせず、少し座って休みながら行こう。180度に広がるMiddle Lakeは、“綺麗だ“の一言に尽きる。ヘトヘトになりながら、“なんでこんなしんどいことしてるんだろう“と真剣に後悔し出す丁度その頃、突然目の前に現れるエメラルドグリーンの湖。

 

“やったぁ~“と叫ばずにはいられない!ピンと澄んだ空気の中で、厳粛にたたずむエメラルドグリーンの湖は、どこまでも深く、そして静かだ。”本当に頑張った者だけが見れる風景なのだ”と思うと、さらに感動が増す!View Pointで少し休憩した後、”もう一踏ん張り”とUpper Lakeを目指す。途中、降りて来る人が、“もうすぐしたら見ごたえのある大きな滝があるわよ。頑張って。Upper Lakeまで行く価値は十分にあるわよ。“と声を掛けてくれる。

 

“よっしゃ、もう少し頑張るぞ~“Middle Lakeから10分で、壮大な氷河の滝。さらに10分後に氷河が溶けて湖に流出しているのが見えるUpper Lakeに着く。氷河をこんな近くで見ることが出来るのは、ここまで頑張って登ってきたからで、感動!正直、エメラルドグリーンの湖を見るにおいては、Middle Lakeまでで充分と言う気もするけれど、やはりここは、氷河を見て、最後まで成し遂げたと言う充実感に浸ってもらいたい。

 

  • Tip 3-まず何よりも平日、特に火曜日と水曜日が穴場で、朝早く出発することをお勧めする。朝8時にオープンするので、圧倒的に人が少ないオープンと同時にハイキングを始めたいものだ。理由は、まず、Middle LakeにView Pointがあるが、10人も立てば一杯になるくらいのスペース。さらに、Upper Lakeにおいては、ViewPointは無い。1番景色の良いところに立つためには、1組ずつ順番待ちをしなければならないような状況。平日の開始と同時に始めれば、その神聖なる景色をほぼ独り占めし、ゆっくり静かに楽しむことも不可能ではない。さらに、パーキングスペースもそれほど大きく無いので、パーキングも簡単で、良いことばかり。全く、早起きして3文の得をしようではないか。

 

ハイキングの醍醐味はそのご褒美。大抵は、とっておきの美しい風景を見ることができるのだけれど、このJoffre Lakeは特別だと認めないわけにはいかない。カナディアンロッキーに行けば何の苦労もすることもなく見れるエメラルドグリーンの湖。でも、それを頑張って登って、やっと見れるところに、他には代えがたい醍醐味と意義と感動があると思う。是非貴方も一度経験してみては?